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(No6) 仏像鑑賞のご案内その6 釈迦如来その1  

 望月信成・佐和隆研・梅原猛共著の『仏像 心とかたち』(NHKブックス)では、古来日本人が仏像を鑑賞するにあたっては、いわば仏像を対象に自らの抒情詩を語る方法と、専ら様式に拘泥する二つの方法があったとしている。
 私が目指すのは、後者、すなわち様式論に限定するものである。

参考文献(基本的に略称の50音順)
『案内』→『仏像案内』(編:佐和隆研。吉川弘文館)
『イコノ』→『仏像 イコノグラフィ』(岩波書店)
『鑑賞』→『仏像鑑賞の基本』(著:久野健。里文出版)
『興福寺』→図録『興福寺国宝展』
『弘法』→図録『弘法大師と密教美術』
『最澄』→図録『最澄と天台の国宝』
『釈尊』→図録『ブッダ釈尊』
『日本』→『日本美術史』(美術出版社)
『入門』→『仏教美術入門』(著:佐和隆研。現代教養文庫)
『秘仏』→『日本の秘仏』(平凡社)
『百態』→『仏像百態』(著:渡辺照宏。淡交新社)
『平泉』→『平泉 鎌倉』(太陽仏像仏画シリーズIII 平凡社)
『仏像』→『仏像』(著:久野健。学生社)
『仏像 心』→『仏像 心とかたち』(著:梅原猛ほか。NHKブックス)
『続 仏像』→『続 仏像 心とかたち』(同上)
『ぶつぞう』→『ぶつぞう入門』(作:柴門ふみ。文春文庫)
『ブッダ』→図録『ブッダ展』
『密教』→『日本密教』(著:佐和隆研。NHKブックス)
『わかる』→『仏像がよくわかる本』(著:瓜生中。PHP文庫)





(1)  釈迦如来の意味

 
如来:サンスクリット語で「タターガタ」。

 真理(如)に到達した(悟った)人という意味。また、真理(如)に到達して、その真理を教えて人々を救うために、真理の世界から来た(来)人という意味。

 釈迦のように完全な悟りをひらいた人のことをサンスクリット語で「ブッダ」ともいう。その音を漢字にうつして「仏陀」といい、略して「仏」ともいう。

 よって、「仏」さまというのは、本来は修行中の「菩薩」などは含まず、「如来」だけをさす言葉である。 

 



(2) 釈迦如来の形

 釈迦如来は仏像の元祖であり、基本形なので他の如来等との共通点も多い。

種別 名称 特徴
持物   装飾品や冠などは身につけない。
(理由)出家後の釈尊の姿がモデルだから。
通肩・偏袒右肩 通肩(法衣を両肩にまとう)が原則。
まれに偏袒右肩(へんたんうけん)のものもある。
(理由)身分の高い人に敬意をはらう際の服装が偏袒右肩であるから。釈迦は最高の存在であるから、偏袒右肩にしない。
姿勢 立像・坐像 坐像が多い。
印相 施無畏・与願 施無畏・与願印(右手のひらを前に見せ、左手のひらは上に向ける)が最も多い。
禅宗(曹洞宗、臨済宗、黄檗宗)では定印(じょういん。両手を組み、手のひらを上にして膝のあたりに置く)が多い。
説法印や降魔印のものもある。


 


(3) 釈迦如来の脇侍

 釈迦如来は脇侍として二体の菩薩を従え、三尊像(さんぞんぞう)につくられることが多い。

 
脇侍 説明
文殊菩薩・普賢菩薩 平安時代中期以降に一般化。
薬上菩薩・薬王菩薩 法隆寺金堂釈迦三尊像
観音菩薩+アルファ 観音菩薩のほかには、虚空蔵菩薩ほか
文殊・普賢+迦葉・阿難 釈迦五尊像
その他  

 


(4) 釈迦如来の眷属

 眷属(けんぞく。仏・菩薩に仕えて仏教を守護する者)

眷属 説明
八部衆  
十大弟子  
十六善神  
十六羅漢  
鳥獣 特に涅槃図
   

 


 
 整備中ですが、データベースは下から↓
如来部 菩薩部 明王部 天部 垂迹部


  


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