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(No28) 新日本プロレス Circuit 2006 Final NEXT PROGRESS 〜未来へ〜 観戦記
インターネットでたまにサッカーや落語のチケットを購入したりしてるので、時々プロレスの情報もメールされてくる。
ほとんど無視していたのだが、先日新日本プロレスが中央公会堂で試合をするという知らせが来てびっくりした。
中央公会堂といえば明治45年に設計コンペを行い、大正7年に完成したれんが造りの重要文化財。平成14年に全面改修されたばかりだ。
そこでプロレスをやる?どうやってリングを組むんだ?
プロレスは今後観ようと思えば何度でも観られようが、「中央公会堂でのプロレス」ってこれが最初で最後になるかもしれない。要は試合カードはどうでもよくて、会場だけに興味があってチケットを予約したのであった。
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(左写真はホールでサイン会をしていた中邑)
府立体育館ではお菓子やら酒やらの売店が並んでいたが、今回の会場前には飲食物の持込禁止の看板が立っていた。もちろん中でも新日本プロレス側のパンフレットやポスター、グッズなどの売店のみである。
昨年の観戦では場内でチューハイを飲みすぎてしまったのだが、今回はずいぶん健康的な観戦となりそうだ。
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会場内に入る。
(右写真は、試合開始前の会場風景)
講演会などで何度も入った1階大ホールだが、確かにリングが鎮座ましましている。
全部背もたれ付きの椅子だった筈だが、前半分はそれをとっ払い、リングを置き両脇にパイプ椅子を並べている。
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そして舞台の上はリングへの選手入場の花道がしつらえられてあり、その脇もパイプ椅子が並べてある。
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(会場正面上部に掲げられた蘭陵王の衣装)
そして花道の上にはゲートのような感じで大型スクリーンが設けられており、試合開始までの時間つなぎで、ミラノとタイガーマスクのタイトルマッチなど本シリーズのこれまでの試合のダイジェストが上映されていた。
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やればできるもんなんだなあ。
【 調印式 】
リングの上には白いクロスをかけた長机とパイプ椅子三脚。そして12月10日愛知大会でのIWGPヘビー級選手権試合の調印式をおこなうとのアナウンスがあった。
まず入場してきたのは挑戦者中邑真輔(なかむらしんすけ)。いつもとおり黒づくめ。
(右写真は王者棚橋)
続いてチャンピオンベルトを肩にかけて入場してきたのは王者棚橋弘至(たなはしひろし)。 |
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リングアナが抱負を聞く。
中邑の「ここまで来たら四の五の言っても仕方ない。ぶっ潰す」というのは別におもしろくもないが、棚橋の「中邑は挑戦者としてはベストです。でもチャンピオンとしてベストなのはこの俺です」というのは、うまく言ったな、考えたな、棚橋って感じ。
【 第1試合 】
で、いよいよ第1試合、平澤光秀vs内藤哲也 15分1本勝負。”DOJO”SPIRITという副題で、新弟子同士の前座試合。
内藤は背が小さめ。平澤はひげが特徴敵だった。
やはり新人なので試合運びがモタモタしている。二人ともプロレスラーの体にまだなっていない感じ。
平澤がやや押し気味であったが、内藤の関節技でタップ。
結果:内藤哲也 7分35秒 腕ひしぎ逆十字固め
【 第2試合 】
第2試合は、エル・サムライvs裕次郎 15分1本勝負。「チャレンジシングルマッチ」という副題なので、若手がベテランの胸を借りるというのがテーマなのだろう。
裕次郎の体を見ると背は低いが胸板も厚く先ほどの前座選手に比べ一日の長が感じられる。
エル・サムライは本名松田納というベテラン選手。非常になで肩。派手なマスクをかぶり、全身をタイツでおおっているが、しゃがみこんだ時に胸元からのぞいたぽちゃっとした感じといい、昔からマッチョの印象はない。ただ、プロレスは上手い。彼も関節技で勝利した。
結果:エル・サムライ 9分24秒 チキンウィングアームロック
なお、第1試合、第2試合では、これという写真が撮れなかったので、新日サイトの選手名鑑をご参照いただきたい。
【 第3試合 】
第3試合は、田口隆祐(たぐちりゅうすけ)、井上亘(いのうえわたる)、タイガーマスク組対プリンスデヴィット、マスクド・イタリアーノ、獣神サンダー・ライガー組 20分1本勝負。
新日本vsC.T.Uというサブタイトルがついている。C.T.Uというのはライガーが組んでいるユニット。
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(左写真は、とにかく不可解な、爬虫類的アクションを繰り返すマスクド・イタリアーノ)
試合開始前場内のスクリーンでタイガーマスクとミラノコレクションATの試合が流されていた。 |
どうもこの試合に負けてミラノは新日マット追放となったのだが、謎のイタリア人レスラー、マスクドイタリアーノが突如、ライガーが組んでいるC.T.Uというユニットに参加したらしい。
で、会場からはさかんに「ミラノ〜!」、「ミラノ〜!」という声が掛かるが、本人は「NO!ミラァ〜ノ」と否定する。
(右写真は、タイガーマスクをえぐく攻めるライガー)
ずいぶんプロレスにもうとくなったので今のタイガーマスクん中に誰が入ってるのか知らないのだが、やっぱ佐山に優るタイガーはないな。
だからといって、現在の佐山は哀し過ぎるんでマスクはかぶってほしくないんだが。
そのタイガーは、ミラノ、いやイタリアーノによってロープに結ばれる時もおとなしく従ってやっていた。
ミラノはジャベ(関節技)を得意としており、パラダイスロックといって腕やら足やらを複雑に絡めて決め、相手が動けなくなる技がある。
それを「ロープパラダイス」といってロープを中心にして決めると人間がロープに結び付けられたみたいになるという設定なのだ。
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最後はイタリアーノがゴングを鳴らす木槌でタイガーマスクを一撃し、丸め込む。
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(左写真は勝利者賞のラーメンの目録を手に記念写真に収まるライガーら。ミラノは思いっきり素顔)
凶器攻撃でのたうちまわっているタイガーの顔をのぞきこみながら、ゆっくりと自分のマスクを取り「ば〜か!誰が約束なんか守るもんか。俺はミラノだよ。ばぁ〜〜か!」と憎まれ口を叩く。
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そしてライガーは、大げさな身振りで「ええ?お前はミラノだったのか?全く日本語が話せないイタリア人だと思っていたのに!そうとわかっていたら追放された人間を仲間に加えたりしなかった!何てことだ。全然気づかなかった!」てな具合に驚いたり、頭を抱えたり。
新日もすっかりアメリカンプロレスになってるんだなあ。
結果:マスクド・イタリアーノ ○ 12分43秒 木槌攻撃からスクールボーイwith pull タイツ ● タイガーマスク
なおスクールボーイとは横入り式回転えび固め。「逆さ押さえ込み」などと同様に、相手に何らダメージを与える訳ではないが一瞬の虚をついて3カウント取る技である。
こうした技を「クイック」という。格下(ないし同等程度)のレスラーが格上の相手を大技でKOして3カウント取ってしまうと完全に地位逆転ということになってしまう。そこで、こうしたクイックが多用される。
格下の者は手段はどうあれフォールしたということで、一定の「箔」がつく。格上の者は、大してブランドイメージが傷つくわけではないが、一応これにリベンジしなければならないという「アングル」(いわゆる抗争を盛り上げる因縁話)が出来上がる。
しかし、どうだろう。格下はフォールして箔がつくとも言えるが、反面、相手と正面からぶつかって倒すことを放棄して「勝ち」だけを拾いに行ったあさましい行為にも見える。
一方、格上は、ちょっと油断しただけだ、実力じゃ上だとも言えるが、油断したこと自体が心の緩みで、しかもフォールまで取られてしまったのは「弱い」と同じだとも言える。
大相撲における「立会いの変化技」と同じで、多用は禁物と思う。なお、私はミラノがタイガーより格下と言っている訳ではなく、所詮他団体の、しかも、「匿名」状態のミラノがタイガーを正面から倒す訳にもいかないので、今回のクイックの使用はやむを得ないかなと思っている。
【 第4試合 】
第4試合は、エルテハノJr、ネグロカサス、金本浩二組vs邪道、外道、稔組 20分1本勝負。ANIKI&CMLL連合vsC.T.U メキシカンルールスペシャルタッグマッチというサブタイトル。
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(写真の右がエル・テハノJr。左が金本)
良くわからないのだが、3人のうち1人をキャプテンと決める。
タッチしなくても交代できる(複数での攻撃は不可)。
キャプテンを破るか、キャプテン以外の全員を破れば勝利というルールらしい。
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複数での攻撃は不可というが味方がやられているならノータッチで交代できるのか?
エルテハノJrがやたら「ルチャリ〜ブレェ〜!」とか「ビィ〜バァメ〜ヒコォ〜」などと絶叫するので場内に笑いが浮かぶ。
稔って誰なのかと思っていたのだが、昔TVでけっこう観ていた頃Jrのホープとして期待されていた田中稔だった。
その頃はタイツやシューズも白くていかにも正義の味方っぽかったのだが、すっかりぐれちゃったんだね。
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(左写真は、日焼けした金八先生ことネグロ・カサス)
ネグロカサスにニードロップをかます時、稔は「こぉおのぉバカ外人!」と毒づきながら両膝を落としていたが、まあ、確かに大して頭が良さそうには見えないが、そこまで言わんでも、と思った。
邪道、外道はそれほど上背はないが、レスラーらしい体をしている。
この二人にネグロカサスがつかまる。
ネグロカサスってかなりふけた感じ。昔からよく聞く名前だ。
アンガールズの山根とか、又は髪の感じで日焼けした金八先生のようにも見える。
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稔をコーナーに追い詰めた金本が、場内に向かってにやっ!とする。
「兄貴ぃ〜!!」という声とともにやんやの拍手と歓声。言わずと知れた顔面ウォッシュ(リングシューズの編み上げた紐のところを相手の顔面に激しく擦り付ける屈辱的な荒技。ショートレンジで何度か擦った後、大きく助走距離を取って顔面めがけてスライディングするのが通例)のアピールだ。
まあいろいろあったが結局金本が稔をアンクルホールドで破る。
エルテハノJrは体は相当ぼてっとしているがメヒコにしては上背があるし、若いのでそこそこスピードのある動きもする。
顔が非常に濃いし、タイツが蛍光のショッキングピンクでもともと小さ目のところにもってきて、お尻の肉が実に豊満なのでTバック状態となっている。何かと目立つ存在だった。
結果:金本浩二 ○ 12分45秒 アンクルホールド 稔 ●
【 第5試合 】
第5試合は、宇和野貴史、飯塚高史、長州力組vs石井智宏、真壁刀義、天山広吉組 30分1本勝負。新日本vsG.B.Hというサブタイトル。
G.B.Hというのは天山が結成したユニット。
新日本は今でも軍団抗争というアングルが好きなようだ。
(右写真はさそり固めを決めた長州。手前に立っているのは飯塚。奥でブレてるのが宇和野)
長州がラリアート、さそり固め、ストンピングと定番の技を目の前でやってくれたので嬉しくなった。
飯塚は相変わらず、親戚の中でも遊び人で、もう一つしっかりとしていない叔父さんという感じだ。
宇和野というのは聞いたことのない名前。石井とともに「やられ役」だと思わせた。
(タッグマッチでは、いかにも明らかに格下というレスラーが混じって、ああ、こいつが負けるんだなと予測される(で、実際そいつが負ける)場合が多い)
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石井も胸板は厚いのだが、上背がない。
でも顔面はすごく大きい。3頭身か4頭身くらいに見える。ほっといたら前にこけるんちゃうかな、と思わせる。
非常にハードな角刈りである。寿司職人とか、そんな感じ。コスチュームとして半纏と鉢巻をしたらどうだろう。
長州はやっぱ顔は谷啓に似ている。小力には似ていない。
今の中高生は長州力に向かって「小力のパクリだ」なんて言うそうだが。
宇和野がやられていると長州が救援に来る。孫のピンチに怒鳴り込んできた頑固じいさんのようだ。
天山は入場時のマスクも角が生えており、猛牛のイメージで売っている。
天山がリングインすると会場のあちこちから「シュー!」という声(?息?)がかかる。モンゴリアンチョップを撃つ前にシュー!と息を吐くからなんだろうが、牛の鼻息って感じもする。
で、真壁はゴリラのイメージで売っている。
石井は板前・・・では何だからイノシシってとこか。
リングは牛とゴリラとイノシシが徘徊する動物園になった。ゴリラにやさ男の宇和野が勝てる筈がない。真壁のラリアットでぐるっ!と回転してマットに叩き付けられた宇和野がフォールを跳ね返せなくても場内は納得!の雰囲気だった。
結果:○ 真壁刀義 11分58秒 ラリアットから片エビ固め ● 宇和野貴史
【 軍団乱入 】
第5試合を終え、休憩かと思っていたら、数人のレスラーがリングに近づき、上がってきた。
背が小さくて色とりどりのドレッドヘアにしてるのはブラザーヤッシーニだと思う。
マイク片手に「新日ファンのカスども!挨拶に来てやったぞ!新日ファンのカスども!」と毒づく。
あと3人くらいいて、近藤修司とか誰かだろうだが名前が分からない。
最近の情報には付いていけてないのだが、VOODOO-MURDERS(ヴードゥー・マーダーズ)というユニットなんじゃないかと思う。
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(左写真はリング上から凄む山本と中西。後ろにはリングに入る長州の姿も)
「長州はどこだ、長州は!」とわめいたが、中西や山本、飯塚が出てくるとさっ!とリング下に降りた。
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「何じゃい」と思わせといて、次の瞬間、大型外人二人がリング内に乱入してきて中西らの背後を襲う。
しばらく大混戦した後、「外人のスパイを潜りこませておいて良かったぜ」という捨て台詞を吐いて、ヤッシーニらは去っていく。
後からリングに入ってきた長州に「長州!マイク持て!」との声がかかったが、長州は持たない。
外人も何となく退場する。長州も何となく退場する。
で、中西と山本も「どうしようか」てな感じでリング上で顔を見合わせていたが、しばらくの逡巡の後、やはり何となく引っ込んでいった。何とも尻切れトンボの結末に、会場から「頼む!誰か締めてくれ!」という声がかかり、場内はどっ!と湧いた。
【 休憩 】
ここで予定通り10分間の休憩。落語で言えば「中入り」ってとこだな。
休憩時間に予定されていたタイガーマスク選手のサイン会は、都合により急遽田口選手に変更させていただきますとのアナウンスが流れる。
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(サイン会で、孤独に耐える田口)
このサイン会というのはTシャツなどを購入してそこにサインしてもらうものだが、やはりタイガーマスク選手に比べると知名度の低さは否めない。
ロビーに出て煙草を吸っている観客の1人が「誰か並んだれよ!可哀相やんけ」と聞こえよがしに言っていたが、実に失礼な発言だ。
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まあ、田口選手も、押すな、押すなとグッズを購入し、サインを求めてファンが列をなす選手になるよう今後精進していただきたい。(←これも失礼か)
【 第6試合 】
休憩明けの第6試合。近日選手権試合を行う挑戦者中邑が矢野通と、そして第七試合は王者棚橋が越中と戦う。言っちゃ悪いが、挑戦者と王者にとっては消化試合のような感じがする。
(右写真は、エクトプラズムを吐いているのではない。
酒しぶきを噴いた直後の矢野)
中邑真輔vs矢野通 30分1本勝負は、BLACKvsG.B.Hスペシャルシングルマッチというサブタイトルが付いている。
そうか、浦島太郎のようなことばっか言ってるが、中邑は今、蝶野軍団に属しているのか?
場内に津軽三味線が鳴り響く。これが矢野の入場曲らしい。
矢野は、以前私が時々新日のTVなども観ていた時期は「平成の上田馬之助」として売っていた。 |
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頭を金髪に染め、法被に番傘、田吾作タイツ(パッチ姿)に下駄という伝統的「日本人悪役」スタイルで登場し、口に含んだ日本酒を相手に噴射したり、手に隠し持った塩をなすり付けたりしていた。
こうした悪党スタイルは、結局上田もそうだったが、ショーアップして自身は省エネしてることがほとんど。まともにやり合わずに、反則して早々に試合を終えれば、別に苦しいトレーニングをする必要もなかろう。
矢野は、そんな安易な道を選んだのだろうか。
ともかく、今日の矢野は番傘ではなく、パイプ椅子を片手に入場した。
中邑入場時に、お約束の椅子攻撃。
で、これだけかと思ったら、中邑の足を取ってテークダウンする時など、しっかり足に自分の頭を当てて体重をかけるなど、さすが学生時代、アマレス全日本学生選手権でフリー、グレコ両部門で優勝した実力者と思わせる動きも見せていた。
今日の髪色は金髪でなく、銀というか、白かった。全体にアルビノのようにも見えた。
リング外で時間を稼いでいる時、近くでみた表情は、千原ジュニアのようでもあり、かなり繊細な印象を受けた。ヒールが合っているのだろうか。
大阪という風土は、中邑のような辛気臭い(うっとおしい)キャラは好まない。阪神でいうと川藤のように、それほど実力はなくても「やたけた」(破天荒)であれば、結構支持は受ける。
ただ、矢野はレフェリーに対して「うるせえ!バカ野郎!」と繰り返すばかりで、もうちょいボキャブラリーを増やした方がいいと思った。
場内の声援は圧倒的に矢野びいきで、それに応えてか矢野は果敢にスープレックスなども見せていたが、まあ、それにしても中邑が負ける相手ではない。
場内からも「中邑、しっかりせんかい!」などの野次が飛び始め、中邑もこれ以上付き合っていては自分のイメージダウンになると思ったのか、大技であっさり決めてしまった。
結果:中邑真輔 9分30秒 ランドスライドから体固め
【 第7試合 】
第7試合は棚橋弘至vs越中詩郎 30分1本勝負。新日本vsG.B.Hスペシャルシングルマッチ。
(右写真は、「侍魂」を背中に負った越中の哀愁あふれる後ろ姿。寂しくなった頭頂部が、また哀愁をかもし出す)
本日の興行で一番盛り上がった試合ではなかったろうか。
入場時に大きな「こ〜しっなか!こ〜しっなか!」コールの大合唱。
「こしなか〜!棚橋にプロレス教えたれ!」というコールも沸いた。 |
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露払いで同道した石井も、「こしなか」コールをあおる。ますますヒートアップする場内。
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(左写真は、棚橋を睨みすえる越中。
リングアナの流し目が微妙だ)
「ケツ〜!ケツ〜!」というコールも乱れ飛ぶ。
これはもちろん越中の得意技「ジャンピングヒップアタック」を望む掛け声だ。
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ともかく、場内は完全に棚橋アウェイ状態。
これに気をよくして、越中は次々とケツ攻撃(ロープに飛ばして返って来たところにジャンピングヒップアタック。または、リングに座り込んだ状態の相手にニーバットならぬヒップバットなどを叩き込む)を繰り出し、やんやの歓声を受ける。
(右写真は雪崩式ブレンバスターを狙う棚橋)
先ほどの中邑もアウェイ状態だったのだが、中邑は感情を表に出さず、淡々と試合を進めていた。
しかし、棚橋のキャラは、自分がチャンピオンなのに越中ばかり声援を受けるのはおもしろくないと正直に表わす。
で、同じように座り込んだ越中に、ケツをぶち当てていくが、やっぱ本家の越中に比べるとどうもキレが足りない。
逆に越中に切り返され、やっぱ「ケツは越中だな!」という感じになる。
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棚橋不利の状況に、若い女性が「タナ〜!」と声をかけるが、これにエッチューさんは「何がタナだ!」とからんでいく。この切り返しに場内はまたやんやの拍手。
越中は棚橋のパンチなどを受けても、身体をぶるぶるっ!と震わせ、倒れずに耐える。そして、またやんやの拍手、歓声。
越中は突如、棚橋にヘッドバッド(頭突き)をかます。別に越中は頭はそれほど硬くないと思っていたのだが。
案の定、数発ぶち込んだが、むしろ相手より自分のダメージの方が大きく、つばか何かわからんものを噴出してぶっ倒れる。越中って、こんなキャラだったっけ?
まあ、IWGPヘビー級王者が負ける訳にはいかんので、最終的にはそれなりの結果に落ち着く。
結果:棚橋弘至 12分03秒 ハイフライフローから片エビ固め
【 第8試合 】
いよいよメイン・イベント。
新日本vsBLACKタッグマッチということで、山本尚史(やまもとなおふみ)、中西学、永田裕志(ながたゆうじ)組vsトラヴィス・トムコ、ジャイアント・バーナード、蝶野正洋(ちょうのまさひろ)組 30分1本勝負。
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(左写真は試合開始前の中西)
トムコというのは、どんな外人か知らないのだが全身にタトゥを施し、長いあごひげを蓄えた長身のレスラー。
中西と力比べで真っ向からやり合う。
身長は196cmあるらしい。
中西も186cmあるのだが、トムコが高々と手を掲げると、ちょっと分が悪い。
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腕を組み合わせての力比べに挑むが、トムコが圧倒する。
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(右写真は、力比べで反撃に向かう中西)
しかし、単純な力比べで中西がそう易々とやられる訳にもいかない。
コーナーで待っている永田の必死の声援が・・・・・はっきり言って、うるさいというか、ウザい。
軍隊式の敬礼も、何かウザいなあ。わざとらしいと言うか。
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山本は上背こそ186cmあるが体重は102kgということで、ほとんどJrヘビー級並み。この6人の中では明らかに一人格下。ということで、やられ役としては彼しかいない。
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(左写真は、コーナーで控える永田と中西)
外人2人にいいようにやられ続ける山本。
中西は必死でタッチしようと手を延ばす。 |
中西は大阪弁丸出しで「二人がかりでやっとるやんけ!」とかレフェリーにアピール。
(右写真は、省エネモード?の蝶野)
「おかしいやんけ?ちゃんと見んかい!オラ!」とか、ベタベタの中西のアピールに会場は大受け。
蝶野はもともとマッチョタイプではないが、ここ数年コスチュームなんだか、コルセットなんだかわからん格好をしている。
よっぽど腰が悪いんじゃないか。
筋トレもしてないんじゃないか。上腕にせよ、大胸筋にせよ、一般人みたいだ。 |
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やられながら、タッチを求めコーナーに迫っていく山本だが、直前でまたやられ、ひきずり戻される。
そこでコーナーの中西が「ああ〜!!」と大声で嘆くのが場内大受け。
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(左写真は勝ち名乗りを受けるジャイアント・バーナードとレフェリーのレッドシューズ海野)
昔、ブルート・バーナードという悪役レスラーがいた。
身体は大して大きくないし、大技も繰り出さないが凶暴性がちょっと常軌を逸しており、大木金太郎を角材で殴りつけ、あわや耳を削ぎ落としかけた。 |
こいつは、そのブルート・バーナードの息子らしい。198cm150kgというからスーパーヘビー級だ。
乳首だの唇、耳なんかにやたらピアスをしていた。
こいつが山本尚史をなぶり殺しにした。身体そのものが全然違うし、どうしようもないという感じ。
結果:○ ジャイアント・バーナード 16分16秒 バーナードライバーから片エビ固め ● 山本尚史
どうなることか、と思っていたが、会場が小さい分、濃密な雰囲気で、しかも、良くプロレスを知っている観客が多いのか、野次もポイントを押さえており、随所で大笑いさせてもらった。
ただ、私も座っていた東側は固定式椅子のまま。そこへリング内からレスラーがダイビングしたりすると非常に危なかったと思う。
これがパイプ椅子だと後ろにそのまま倒れたりしてショックを逃がすことができるのだが。
どうもご退屈さまでした。
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